【完全ガイド】医者になるには?必要な学歴・試験・年数を徹底解説
「医者になるには、どのようなステップが必要なのか?」この記事では、日本国内で医者(医師)になるために必要な学歴、試験、研修制度について、事実に基づいて詳しく解説します。高校生はもちろん、社会人の再受験を考えている方にも役立つ完全ガイドです。
医者になるまでの主な流れ
- 高校卒業または高卒認定
- 大学受験(医学部医学科)
- 医学部で6年間の学習と実習
- CBT・OSCE・卒業試験の合格
- 医師国家試験の合格
- 初期臨床研修(2年間)
- 後期研修・専門医資格の取得(任意)
1. 高校卒業(または同等の学歴)
まず、医師を目指すには高校を卒業している必要があります。高卒認定試験(旧・大検)に合格していれば、医学部受験資格を得ることができます。理系科目(特に化学・生物・数学)を履修しておくと有利です。
2. 医学部への進学
日本国内には、国公立・私立合わせて80以上の医学部があります。いずれも6年制で、「医学部医学科」に進学する必要があります。国公立は共通テストと二次試験、私立は一般・推薦・AOなど複数の入試形式があります。
3. 医学部での6年間の学習
医学部のカリキュラムは大まかに以下の通りです。
- 1〜2年次:基礎医学(解剖学、生理学、化学など)
- 3〜4年次:臨床医学(内科、外科、精神科など)
- 5〜6年次:臨床実習(病院でのポリクリ)
この過程で、全国共通の知識試験「CBT」および実技試験「OSCE」に合格しなければなりません。これらは5年次までに実施され、合格しないと臨床実習に進めません。
4. 医師国家試験に合格
6年次には卒業試験と、厚生労働省主催の「医師国家試験」を受けます。国家試験は毎年2月に実施され、合格率は90%以上(2024年は約92%)です。合格すると正式に医師免許を取得できます。
5. 初期臨床研修(2年間)
医師免許を取得しても、すぐに独立した医師として働けるわけではありません。まずは「臨床研修指定病院」で2年間の初期研修を行います。ここでは内科、外科、救急など複数の診療科を経験します。
6. 後期研修と専門医取得(任意)
初期研修修了後は、希望する診療科で後期研修を行います。期間は診療科により異なりますが、3〜5年が一般的です。一定の条件を満たせば、学会認定の専門医資格を取得できます。
医者になるまでの年数まとめ
ステップ | 期間 |
---|---|
医学部(6年間) | 6年 |
初期臨床研修 | 2年 |
後期研修(専門医) | 3〜5年 |
合計 | 11〜13年 |
よくある質問(FAQ)
Q1. 医学部に入るのは難しい?
はい。国公立・私立を問わず競争率が高く、難易度は非常に高いです。共通テストでは85%以上の得点が求められます。
Q2. 医学部の学費は?
国公立は6年間で約350万円、私立は約2,000万〜4,000万円。防衛医科大学校は学費・生活費が無料です。
Q3. 社会人でも医師を目指せる?
はい。年齢制限はなく、30代・40代で合格する人もいます。ただし、理系科目の学習が必要です。
まとめ
医師になるには、長期にわたる学習と訓練が必要ですが、国家資格としての安定性・社会的意義は非常に大きい職業です。
- 医学部→6年
- 初期臨床研修→2年
- 専門医取得→任意で3〜5年
- 合計11〜13年で専門医に
進路に迷っている方や再受験を考えている社会人の方は、早めに情報収集と準備を始めることをおすすめします。
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