【重要指名手配】八田與一容疑者に新たに「殺人」と「殺人未遂」の容疑を追加

八田與一容疑者に殺人・殺人未遂容疑追加

2025年6月、警察当局は、2022年6月に大分県別府市で発生したひき逃げ事件に関連し、当初「道路交通法違反（ひき逃げ）」の容疑で全国重要指名手配されていた**八田與一容疑者（当時28歳）に対して、新たに「殺人」と「殺人未遂」**の容疑を追加したと発表しました。

この発表は、事件当初から「ただの事故ではなく故意の殺人ではないか」という声が上がっていた中での重要な進展となります。

事件の詳細：2022年6月発生別府市大学生ひき逃げ事件

事件が起きたのは、2022年6月29日未明。場所は大分県別府市の市道。赤信号で停止していたバイク2台に、後方から軽乗用車が猛スピードで追突。

この事故により、当時大学生だった男性2人のうち1人が死亡、もう1人が重傷を負いました。現場の監視カメラ映像や目撃証言によると、加害車両は赤信号無視で走行しており、事故後に運転していた男は裸足で現場から逃走しました。

この男が八田與一容疑者であると特定されました。

捜査の経緯と重要指名手配

事件発生後、警察はひき逃げ事件として捜査を開始。容疑者の特定後も、行方は不明のまま時間が経過していました。逃走から1年余りが経った2023年9月、警察庁は八田容疑者を**「全国初の重要指名手配」**としました。

これは、通常の指名手配とは異なり、特に社会的影響が大きく、早急な検挙が求められる事件に適用される制度です。

遺族・支援団体の要望と刑事告訴

事件の重大性と残された遺族の強い思いにより、事故ではなく「殺人事件」として捜査されるべきだという声が高まりました。

2024年6月、被害者遺族は、別府警察署および大分県警本部に対して、殺人と殺人未遂の容疑で刑事告訴を行いました。同時に、支援団体は約3万人分の署名を提出し、事件の再捜査と容疑の切り替えを求めました。

その後もSNSやメディアを通じて広く世論が動き、ついに2025年6月、警察が正式に殺人・殺人未遂容疑を追加するに至りました。

現在の捜査状況と目撃情報

警察によると、2025年4月末時点で寄せられた目撃情報は9430件以上にのぼります。中でも関東地方からの目撃情報が最も多く、八田容疑者が関東圏に潜伏している可能性があると見られています。

また、警察は有力な情報提供者に対して、最大800万円の報奨金を提示。これにより、広範な情報提供を引き出す狙いがあります。

八田與一容疑者の人物像

八田容疑者は事件当時28歳で、福岡県内に居住していたとされています。事件前には特に大きなトラブル歴や犯罪歴は確認されていませんでしたが、逃走後は携帯電話・銀行口座などすべての通信手段を断ち、現在までの足取りは不明となっています。

情報提供のお願い

警察は現在も全国規模で情報提供を求めています。

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まとめ

2022年に発生した別府市の大学生死傷ひき逃げ事件は、単なる交通事故ではなく、故意による殺人事件として再捜査が進んでいます。重要指名手配犯である八田與一容疑者は現在も逃走中で、市民からの情報提供が事件解決の鍵となっています。

この事件の早期解決と、遺族の無念を晴らすためにも、引き続き社会全体での関心と協力が求められています。